YOUNG GIRL ALWAYS THINK ABOUT SOMETHING

世界で一番ダサいブログタイトル。ライブの話や自分の話を長めに書きたくなると突然更新するやつ。

シェイプオブビスブラ

たくさんのネタバレが出てくるのでお気をつけください。

 

今回は、私がビスケットブラザーズにハマりすぎてどうしようもない、という話をします。

なんでここまで没入しているのか。配信ライブ(「電気」)に出ていて面白かったとか、出演番組などの供給が安定しているとか、色々な理由はあるのですが……。

ビスブラの高級キャバクラのネタにめちゃくちゃ好きなシーンがあって(あとで解説)、今まではただ好きだと思っていただけだったのが、いやこれ完全に私のネタ癖(お笑いにおいて、こういう要素出されたら問答無用で好きになっちゃうわ……という性癖みたいなやつ)だな!と気付きまして。

気付いちゃった途端に、一歩深い愛着ステージへ進出。気がつけば四六時中ビスブラのことを考えています。笑い飯千鳥にハマった中高時代の感覚が蘇ってきます。

 

さて、私の好きな映画はシェイプオブウォーターです。何が好きなのか。圧倒的運命感!とでも言いましょうか。

あの2人は、出会うべくして出会ったんだろうな、と思うし、なんなら出会うために生まれ、あの日まで生きてきたのだろうな、と思うし、ラストではしっかり結ばれて、いるべき場所で、あるべき姿に戻れて良かったね、本当に良かったね、と解釈しています。

この人にはこの人しかいないのだ、という宇宙における究極の1:1の関係性に、私はウルトラロマンチックを感じます。これが私の癖(へき)ですね。

加えて、全てを捨ててでも、相手のために全身全霊捧げて、奔走いたします!みたいな無茶な女性主人公のお話が尚更好きだったり。

千年女優が好きなのもこの辺の理由からだな。

あとは、君の名はもね、大号泣したし、こんなお話が私にも書ければ……と悔しく?なったことを思い出します。

 

まあこのように、巡り会うべきして巡り会う、宇宙の半分ずつみたいな関係、そしてそんな出会いによって生じるパワーみたいな要素が大好きなのです。なんで好きなのか?まではなかなか言語化が難しいのですが。

 

さて、2019年のKOC。

ビスケットブラザーズに衝撃を受けました。それこそ、私はビスブラに出会うために生まれたのでは?というレベルの運命的な出会いを果たしちゃうわけです。

だってあまりにも、私のテーマ全部盛り、みたいなネタで。友人たちからも「漱石を思い出した」「絶対好きって言うだろうと思って会う前に見返してきた」と言われました。一生感謝メン。

 

このネタについては、あまりに好きなところが多すぎるので、先に今回の文の趣旨とは関係のない点を3つお話しします。

その1:

以下のツイートを鮮明に記憶しています。

https://twitter.com/hiko1985/status/1175360505168322560?s=21

「わが星」自体は見たことがないのですが、友人にロロの公演に連れて行ってもらった時に出てきて、その一部だけでも衝撃を受け。こういう「リズムを見た時の感動」を私も生み出したいな〜と思って模索していた矢先のことでした。これじゃん!と思った。慌てちゃったよね。理想的、完成形、もう私にできることはない!みたいな気持ちになったな。

その2:

名前の呼び方の変遷シーンも素晴らしい。「夕暮れゼゼミ」に関するnoteにあったように、また、私が「ふれる」でもテーマとし、完全に『A子さんの恋人』に敗北したように、本当の名前とか呼ぶ呼ばれるみたいなテーマが死ぬほど好きです(これは私のアイデンティティとしてあだ名&名前ががすごい位置を占めているから、だろうな。そもそもアイデンティティという言葉、好きよね〜)。ビスブラ、その要素もしっかり抑えてくれています。いや〜ん。

その3:

「大人になって知らない街に来るのは不安やな」という1行による深み。自分が仮にこのお話を書いてたら、そんな1行を入れようとは思わないな〜って思う。大好き。

 

脱線しました。

その1のツイート内に「君の名は」があったように、これもどうしたって巡り会ってしまうハイパー運命を題材としていますね。

ずっと上ばかり/ずっと下ばかり の対比も美しいのですが、そのように、街を飛び出してから長いこと彷徨った結果、再び巡り会ってしまう2人。記憶もなくしているのに。しかも、2人が引き寄せられることにより強力なパワーが生じて、「全て思い出した」に繋がるのだ、たまらんなこれは。

 

でもこの段階では、めちゃくちゃ好きだな〜止まりで。燃えるようなどハマりに発展するのは、高級キャバクラのネタを見て、自分の癖に気付いてからです。(以下マジネタバレなので気をつけてね)

 

きんさんが高級キャバクラに客として訪れると、出てきたのは自分に瓜二つのキャバ嬢、マリナ(原田)。自分にそっくりすぎてチェンジをしたのですが、このキャバクラでは、チェンジされたキャバ嬢たちが檻に閉じこめられてしまうのです。きんさんはマリナを助けることにするのですが、これがどうやって助かるかというと!!2人で同時に鉄格子を持って、「私たちは、そっくり」と唱えると、鉄格子がぐにゃんと曲がるんですね。

なーーにーーーそーーーーーれーーーーー!!!!!最高!何それマジで!最高!!!!

もちろんこのシーンは、ここまで述べてきたような恋愛的ロマンチックさとは違います。しかし、そっくりな2人が出会い、そのそっくりというパワーで鉄格子を曲げることができるのだ。これは恋愛とかでは括れない、強い結びつきです。

このシーン、なんとなく好きだな〜と思っていたのですが、よくよく考えれば、KOCのネタ以上に、シェイプオブウォーターの好き要素に近いかも。自分の似姿と出会えたことによる解放なのかな〜と。

この要素に、私自身が肯定されるような、わたしはわたしのままでいていいのだ、と思わされるような、そんな感覚になるのかもしれない。

 

はいはい、考えすぎ考えすぎ。

でも多分、わたしも早く、わたしに出会いたいんだろうな。いや、もう出会ってるかもしれないな、わからないな。

 

ちなみに、この「似姿」というのは、宇多さんの花束みたいな恋をした評で聞いたフレーズです。(まだ映画は見ていないので早く見たいね。)

おそらく現実世界で出会う「似姿」をテーマとした作品(例えば趣味や価値観の一致などリアルな恋愛を描く物語)だと、また抱く印象が変わるんだろうな。

でも、シェイプオブウォーターやビスブラのネタは、あくまでファンタジー世界の中でそれが描かれるし、かつ、その世界が多少の闇やグロさを抱えているので、私のようなひねくれ乙女でもスッ受け入れられるのかもしれません。それで余計に好きになっちゃうのかも。

 

 

いやこんなに長々と話してないでさ。

働こう。

たしかに。